映画「イコライザー THE FINAL」( 原題:THE EQUALIZER 3) 感想ー己のための平穏は守る、暴力を使っても

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アントワーン・フークア監督の映画「イコライザー THE FINAL」( 原題:THE EQUALIZER 3)のネタバレ感想または考察について書きました。

映画「イコライザー THE FINAL」( 原題:THE EQUALIZER 3)とは

【画像】イコライザー THE FINAL

公開日:2023年10月6日(日本)
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング

映画「イコライザー THE FINAL」( 原題:THE EQUALIZER 3)感想ー己のための平穏は守る、暴力を使っても

【画像】イコライザー THE FINAL

大きくなったダコタ・ファニングちゃんだよ

イタリアの島観光と暴力とジブリが同時に味わえるお子様ランチみたいな映画で、とっても好きでした。

見に行くつもりはあまりありませんでしたが、友人から「ハロウィンごっこを楽しむデンゼルワシントンを鑑賞する映画」と聞いていたこともあり、ハロウィンで予習をしてから劇場に向かいました。ダコタちゃんも大きくなって、感無量のおじさん映画といったところでしょうか。わたしはかなり楽しみました。

前半部の、傷ついたマッコールが少しずつ街に癒されていくところは本当に『老人が心に描くいい田舎だなあ、こいつ田舎に住んだことねえのかな』と思いながら見ていましたが楽しかったです。”善意で溢れた坂道と文化のある田舎町”はジブリ作品にしか出てこないもんだと思ってましたが、こう実写化されるとほのぼのしていいですね。

【画像】イコライザー THE FINAL

舞台はシチリア島の田舎町

そんなほのぼのした街がお気に召したマッコールでしたが、そこにある”唯一の悪意”的なポジションのイタリアンマフィアが気に食わないのでマイケルマイヤーズよろしく惨殺していく、という映画でした。マッコール、ヒーローの面影もないです。
もはや犯罪者のカットでしか撮影されておらず最高でした。

イコライザー、1はとっても好きで、2はそこまでハマれなかったのですが、3が全シリーズで一番殺しを楽しんでいて無事にベストとなりました。わたしが「映画館にいく」決め手になったのは、”マイケルマッコール”がラスボスを始末する際に「死にゆくマフィアのボスのために聖歌をうたう」というイカれたシーンがあると聞いたからです。そのシーンが映画館で観られて、またエピソードで聞いていたよりも衝撃的で素晴らしかったのでみんなも見て欲しいな。

【画像】イコライザー THE FINAL

最高に楽しそうなおじいちゃん

前半は殺人のPTSDに悩まされるマッコールでしたが、【一般的な正義とか大義とかはどうでもいい、俺のための正義だ】と吹っ切った後の危険な男マッコールは大変美しかったです。

まあ確かに、どうでもいいですよね。わたしと愛するコミュニティが心地よく住める社会なら、一般倫理はどうでもいいもんな。
懇意にしている風俗嬢の女の子たちに手荒なプレイをした男たちは業火に焼かれて死んでくれて一向に構わないですし、痛む心は持ち合わせていません。火元で手が乾燥するほうが気になるくらい。

話は脱線しましたが、イコライザー3でマッコールに惨殺されるマフィア達は皆、”無残に死んでも一向にかまわない”と思える程度にはコスいキャラ造詣がなされていてそれも気持ちよかったです。手荒なプレイをした男たちにも幼少期があり挫折があり家族がある、とか知ってしまったら業火で焼きづらいですもんね。

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