ちひろさん 感想

ちひろさん 感想映画

本記事は、【2023.3.7】にシティヘブンネットの写メ日記に掲載された「ちひろさん」のネタバレ感想または考察を再掲したものです。

公開日:2023年2月23日(日本)
監督:今泉力哉
脚本:安田弘之『ちひろさん』

おまえがそれ見たんか?と総突っ込みを受けそうですが見ました。

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ちひろさん

風俗業界には「掲示板」なるものがあり、つい暇なときに気になって見てしまったりしますよね。
先日桃李の伊織お姉さんに「そんなものを見るんじゃない!!」と言われました。見たところで百害あって一利なしです。
しかし、人間のサガ的にどうしても気になって見てしまう、みたいなところありますよね。
そんな感じで、8割方傷つくとわかっていても、風俗嬢映画と聞くと「どう表象されるか」が気になって見てしまいます。

これは医師や教師などでも起こりがちな印象ですが「山田太郎」というキャラクターがいつつ、”山田太郎”の人生や感情、決断ではなく「献身したとある医師/教師」でしかなくなってしまうという、、、。リアリティに欠けたとしても、キャラとして自立していたドクターxや、それぞれのキャラクターの決断とまなざしを大切にした「グッドドクター(米国版)」などのほうがレアケースな気がします(グッドドクターは本当に素晴らしいのですが、当事者から見たら”自閉症の医師ポルノ”だと感じたりするのでしょうか)教師ものはもはや好例が全然見当たらない。風俗嬢より表象が残念な領域かと思います。

結果として今回も前半部は若干心を病んだのですが、すごく勉強にもなりました。
「とある町、とある人々」を描いた映画に風俗エッセンスを足したもの、というと、ものすごくひどい感想みたいなのですが、『ちひろさん』には、”ごくその人たる情報”がまるで入っておらず(劇中でも「からっぽ」と言われていました)とてもおとぎ話的でした。ディズニープリンセスみたいでしたもんね。その結果多数の共感を呼んだのかなと思います。世間が夢見る清楚系の風俗嬢引退後の最終終着点はここなのか、という感じです。嘘はつかないが感じが良く、人の痛みに呼応する。それは業務外でもです。こんなものがネットフリックスで1位になるのだから、みんなこれを求めていたんだなと思いました。わたしも気合を入れて少しずつこの世界線にチューニングしていけばTwitterフォロワーが2万人になるかしら?と妄想したりもしました。わたしが黒ギャルになるよりは現実的ですよね。
“ごくその人たる情報”がない以上、『すずかちひろ化計画』は全然可能な感じはしてしまいましたし、着ている服が違うだけで中身は一緒といえなくもないですよね(中身がないので)
わたしも、明日から「こんなものを食べてすごく美味しかった」とか「今日電車でこんな人に会ってこう思った」とかやさしさ全開の日記をあげてちひろさんに足を摺り寄せてみようと思います。それとも、顔が有村架純であることが大前提でしょうか。
中身だけはちひろさんのすずか、ご指名お待ちしております。

とか考えていたら、終盤は急にノッキングオンヘブンズドアになったりして
(車で海までドライブ🦄)「おいおいおい、、頼むからこんなゆるふわパケの映画でまで風俗嬢を殺してくれるなよ」
と前のめりで観てしまいました。過去の映画達でたびたび殺されてきたトラウマは根強かったです。ギャルビッチだったらホラー見るたびにこういう風に感じてたのかな。沢山殺してごめんね。
「どこにいても孤独を手放さずにいられる」というかなり台詞として強い言葉を風吹ジュン様に言わせておいて、ちひろさんを次の町に送ったシナリオには激怒しましたね。次の町へ行くのはわかっていたけどさ、、、、けどさ、、、、からっぽを助長するんじゃないよ、「とある女」じゃなくて人間にしてやれよ、もういいだろう、という気持ちになりました。

こんなことをいっぱい書いてしまってまたヘルシーからもちひろさんからも遠ざかってしまった気がします。
でもちひろさん観たから、すずかも、すずかの世界線で明るく前向きに頑張るね🦄(いまさら)


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