スティーブン・コスタンスキ監督の映画「サイコ・ゴアマン」( 原題:Psycho Goreman)のネタバレ感想または考察について書きました。
映画「サイコ・ゴアマン」( 原題:Psycho Goreman)とは
初公開: 2020年 監督: スティーブン・コスタンスキ 配給: Image Entertainment 制作会社: レイヴン・バナー・エンターテインメント; アストロン6 製作国: カナダ
映画「サイコ・ゴアマン」( 原題:Psycho Goreman)感想ーサイコゴアマンより強い女の子になりたい
宇宙のすべてのパワーと悪意を集めた的な設定の謎の魔人と子供が出会ってしまい、、、的な話です。壮大な悪ふざけとSF特撮映画への深い愛、独特のテンポ感のギャグが見どころの映画でした。
ヘルオブザリビングデッドの300倍くらいはちゃんとしてるし一般的にも面白いのですが、特定のシーンの冗長さはヘルオブザリビングデッドにも匹敵します。わたしは序盤『この映画大丈夫かな、、、本当に見切れるかな』と思ってましたが、主人公のミミが暴走するあたりからめちゃくちゃ楽しかったです。
個人的に1番ツボだったのは、好きな男の子を『帰らせたく無い』ばかりに、脳と尻の中間のような生き物に変えてしまった挙句に『その状態のあなたも愛している』と告げるミミの器の大きさでした。
全てミミの我儘のせいで起こったことです。
普通は罪悪感に溺れそうなところですが、器が大き過ぎて全く意に介しません。中盤から人間の心を理解し始めるサイコゴアマンよりよっぽどサイコでタフです。
一見して”醜悪”に作り変えておきながら『愛している』だなんて、まさに女王様業の鑑みたいなキャラじゃないですか?うっとり。君には女王の才能があるから、現世に飽きたら歌舞伎町へおいでよ、ミミ。
五反田の奥様を宅配するタイプの店を辞め、某大手ナイト広告サイト“天国の街”(和訳)から離れ“場末のインターネットの片隅”に住居をうつしてから、なかなか映画の感想文が書けずにいました。才能があることと才能を周知することは別のこと、と実感するプロ12年目を過ごしています。
フリー化したことにより、今までの“天国の街に趣味で映画感想を書いている人”から“映画感想記事へのアクセス数がダイレクトに集客に影響する可能性を帯びる”という最悪の状況にたたきこまれ、陰鬱とした気持ちをかかえていました。
自由になるためにとった手段が自分の首を絞める損な性格を抱えほの暗い気持ちで同業女の子たちの“ミス天国の街”などの投稿を見ていましたが、サイコゴアマンのおかげで少し気持ち吹っ切れた気がします。
わたしはこれから、ミミになりたいです、闘わなきゃ。
欲しいものは、クレイジーボールで勝ち取ります。ミス天国の街に見捨てられたからなんだというんだ、ミスクレイジーボールとして強く生きていきたいと思いました。